811役員報酬(やくいんほうしゅう)
【役員報酬とは】
会社の役員に対して、あらかじめ定められた支給基準に基づき、定期的に支払われる報酬。
【役員報酬のポイント】
役員報酬は法人のみ使用する勘定科目である。税務上は役員給与という。
【役員報酬の決定時期】
役員報酬の額は原則としては事業年度開始の日から3ヶ月以内の年一回しか改定できない。また、過去に遡っての役員報酬変更は不可。
【役員報酬の表示区分】
損益計算書>経常損益の部>営業損益の部>販売費及び一般管理費
【役員報酬の消費税の課否】 81不課税仕入
【役員報酬の注意点】
金銭で支給されるものだけでなく、現物支給されるものも報酬に含まれる。
【役員報酬の仕訳例】
(1) 役員に役員報酬2,000,000円を、源泉所得税150,000円と社会保険料200,000円を差し引き、当座預金から各自の銀行口座へ振り込んだ。
(借方) 役員報酬 1,650,000 / (貸方) 当座預金 1,650,000
(借方) 役員報酬 350,000 / (貸方) 預り金 350,000
(2) 今月は収入が少なかったので、役員報酬300,000円を支払うことができない。なお、この役員報酬の本来の源泉所得税額は20,000円である。
(借方) 役員報酬 20,000 / (貸方) 預り金 20,000
(借方) 役員報酬 280,000 / (貸方) 未払金 280,000
(3) 今月分300,000円と先月分の未払分280,000円の役員報酬をあわせて現金で支給した。
(借方) 未払金 280,000 / (貸方) 現金 280,000
(借方) 役員報酬 20,000 / (貸方) 預り金 20,000
(借方) 役員報酬 280,000 / (貸方) 現金 280,000
(2)の別解
(借方) 役員報酬 300,000 / (貸方) 未払金 300,000
(4) 今月分300,000円と先月分300,000円のあわせて600,000円の役員報酬を現金で支払った。600,000円に対する源泉所得税の額は50,000円である。
(借方) 未払金 300,000 / (貸方) 現金 300,000
(借方) 役員報酬 300,000 / (貸方) 現金 300,000
(借方) 現金 50,000 / (貸方) 預り金 50,000
※別解のように、役員報酬が未払の場合には、その時点で所得税の源泉徴収をしなくてもよい。この場合は(4)のように、未払の役員報酬を支給した時に源泉徴収をする。これにより、税務署への納税時期も遅くすることができる。
